皆さん、お仕事を探す時、ほとんどの方は「職種」でお仕事の検索をしているのではないでしょうか?
「職種」を決めずにどうやって仕事を探すんだ?
との声が聞こえてきそうですが。
私は職種で仕事を探すことはオススメしません。
よく知られている仕事は競争率が激しい
「とりあえずデスクワークがいいな」と思った時、ほとんどの方が「事務」で求人検索をします。
「経理とかやったことないし、労務事務って何?医療事務は専門知識が必要なんでしょ?」となると、ほとんどの方が「一般事務」で探すでしょう。
実は一般事務はかなりの人気職です。
大手の求人サイトに事務の求人が掲載されると100人以上の応募があることも。
しかも「一般事務」の経験がある人も、多い傾向にあります。
私のプライベートの友人を見ても、半分以上は「一般事務をやったことがある人」です。
私の過去の相談者さんでも。職歴のある人の半数は「事務の経験はある方」でした。
それくらい「一般事務」は、チャレンジしやすいとも言えるのですが、その分敵も多いということです。
キャリアと意味で言っても、「一般事務」は、就職する企業によって次の転職時に活かしづらいということもあります。
中小企業の一般事務はマルチタスクになることが多く、幅広く携われる分、専門性を高めることは難しい傾向にあります。
大手企業の一般事務だと自分の担当する業務の専門性を高めることはできても、自社のやり方に特化する分、他の企業では活かしづらい傾向にあります。
つまり企業によって「何をどこまでやるのか」がバラバラになる可能性が高く、転職先でどこをどう評価していただくかがわかりづらいということです。
さらに一般事務の経験者は、「事務の経験しかないので、たいしたスキルがないんです。」とおっしゃることも多いです。
もちろん事務の経験があり、働き方が自分に合っているという方は問題ありません。
しかし「他のデスクワークを知らないから、とりあえず一般事務」ということでは、就活も難しくなります。
そもそも日本には1万7千種類以上の職種があると言われています。
そのうち事務職種は2割程度であると言われています。
おそらく皆さんが知らない職種の方が多く、まだ見ぬ仕事の方が皆さんが幸せになれる可能性も秘めているということです。
周りでモテにモテまくっている方と、どうしても付き合いたいですか?
お相手はその方だけとは限らないのです。
まだあなたの知らない人にこそ、あなただけが知る魅力的な部分があるかもしれません。
潜在的なスキルに合ったものを探す方が大事
最近の求人の傾向を見ると、比較的「募集職種プラスα」を求めていることが多く見られます。
ここが皆さんの勝負のしどころになります。
以前にもお伝えした通り、社会人としてのスキルは「Excelがこれだけ使えます。」というものだけではありません。
そもそも「このソフトが使える」とか「タイピングが早い」といった、皆さんが「スキル」と思っているものの多くは経験値さえ積めば、培えるものの方が多いのです。
「慣れ」の部分でカバーできるということです。
大事なのは、潜在的に皆さんがお持ちのスキルは何か?ということです。
どういう所でモチベーションが上がるのか、どういう姿勢で仕事をするのか。
個人プレーのが得意なのか、チームプレーのが得意なのか・・・
仕事をする上で「何をするか」というより、「どこにに身を置くのか」で仕事を探した方が良いのです。
「これができます」というスキルは慣れでカバーできる
「これができます」というスキルは、経験値さえ積めばできるようになります。
皆さんの潜在的な能力や性格面は、今までの環境や人生経験によって培われたものであり、短期で変えることは難しいのです。
だからこそ「どこに身を置くのか」を考えてみてください。
先ほどの事務の例で言えば、
- あれもこれもやる方がいい
- マルチタスクは得意
- 専門性を高めるより、できることを増やしたい
- 突如降ってくる業務を滞りなく遂行する時こそ、自分の腕の見せ所だと思う
こんな風に思っている方は、中小企業の事務の方があなたの潜在的な部分を評価していただける可能性が高いと思います。
「何をやるか」は、その次で構わない
「何をやるか」で迷っている方、結局自分には何が向いているんだろうと迷う方は多いです。
ですが、向いているかいないかはやってみないとわかりませんし、同じ職種でも評価の仕方は企業によって変わるものです。
だからこそ、「どこに身を置くか」を考えてみると、本来のあなたのポテンシャルを発揮できる可能性が高まるということです。
- 時間に正確
- 間違い探しが得意
- 段取りの良さには、他者から定評がある
- 計画通りに物事が進むよう、他者を巻き込むことが得意
全てに当てはまる方がいらっしゃったら、どんな所に身を置くのが適切だと思いますか?
ぜひ考えてみてください。
- チームで働ける環境
- 人のサポートをするポジション
- 細かい予約やスケジュールなどの管理が必要な職場
こんな所を重視してみると、良い職場に巡り合える可能性が高いんじゃないかと、私は思います。
仕事は基本的には、様々なポジションで成り立つものです。
「職種」という狭い範囲の中だけで仕事を探すより、本来のあなたのポテンシャルを発揮できる所を探す方が幸せになれます。
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